神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

摂食障害克服のためリハ病院へ

慶の離乳食拒否は小学校に入学しても続き、もう離乳が進まないなどというレベルではなく「摂食障害」と呼べるものになっていました。

ごく一時期ヨーグルトやソフトクリームを食べるようになった時がありましたが、風邪をひいて咳がひどくなると吐いてしまうので、少しお休みするとまたスプーン拒否に戻ってしまう…エンシュアリキッドを欲しがっているのにヨーグルトなどを出すと、壁に頭を打ちつける。。。

水分補給も哺乳瓶のミルクからしかできないので、脱水が怖くて、「ミルクやらなければ食べるんじゃないの?」作戦は実行できませんでした。

これはもう、最悪点滴ができるような環境で、ミルクを絶対あげないってやらないとご飯を食べさせるのは無理なのでは…というのが、私たち両親を含めた慶に関わった人たちの一致した意見でした。

そんな中、慶が小学校1年生の時、0歳からお世話になっている大学病院の小児科の先生が、「県内のリハビリ病院に良い小児科の先生がいるんだけど、相談に行ってみる?」と紹介状を書いてくれました。

リハ病院があるのは、山と温泉があるような田舎で、頻繁に通院するとなると家から少し遠い所でしたが、とにかく一度相談しようと予約を取ってみました。

行ってみると、紹介されたのはリハビリでかなり有名な先生だったようで、対応してくれた看護師さんが先生の名前を呼ぶ時、憧れの人の名を呼ぶような、ちょっと普通と違う態度です。

先生は優しげな女性で、慶の現状を話すと、「うちはリハビリ病院だから、先天的な病気が原因のことは受け入れないんだけど。

でも、もういろいろ頑張ってきてて、うちがダメなら他に行くところないのよね?」と、通院はダメだけど入院ならokと受け入れてくれました。

先生の話だと、私も一緒に入院して家でもご飯を食べさせられるように訓練に参加するとのことで、この時幼稚園生だったカナメをどうしようかと躊躇しましたが、入院についての詳しいことは病棟の看護師さんが説明するからね、と病棟ツアーに出されたので、病棟見学に行きました。

病棟を案内してくれた人に、下の子が小さいから母子入院は厳しいんですけど、下の子も一緒に入ることはできないですよね?とダメモトで聞いてみると、下の子も一緒に入院はダメだけど、そもそも入院するのが小学生なら、お母さんはリハビリの時間だけ通ってくれば泊まり込まなくてもいいんですよ?と病棟の婦長さんにまで確認して教えてくれました。通うのすごく大変そうだけど、夜だけでも家に帰れるならカナメのことはなんとかなるだろうと、入院の順番待ちを申し込んで帰りました。

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