神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

家の中でせせらぎが聞こえる

もやもや病から脳梗塞を起こし、脳の血流改善のためにバイパス手術を受けるまでは、手足が痺れることも多く、すぐ眠くなってしまって、自分でも頭の血の巡りが悪いのがわかりました。それでも夫は不在が多く、夜は私とカナメと慶の3人で家にいました。寝室は2階で、私とカナメはここで眠り、慶は1階のリビングを1人で独占し、眠くなったら、床に敷いた柔らかいマットや1人用のトランポリンの上で眠ります。

いつもならカナメが寝付くまで一緒に寝室にいて、一度慶の様子を見にリビングに降りて、おむつを替えたりミルクをあげたりした後、「おやすみチェック」といって、台所のゲートよし、洗面所のドアよし、トイレよし、玄関ゲートよし!っと指差し確認してから寝室に戻って眠るのですが、たぶんあの日は降りていった時に慶が眠っていて油断したのだと思います。

朝6時頃、せせらぎの音で目が覚めました。

あれ?スマホのアラーム、小川のせせらぎにしたんだっけ?ん?せせらぎ???

とりあえず起きて降りていくと階段下の廊下が小川のようになっていて、玄関に水が流れ落ちていきます。まだ事態が飲み込めず、小川を遡っていくと、しゃーっという水道の音が聞こえます。トイレのドアが半開きなのに気付いて中を見ると、トイレの水を流しっぱなしにして、洋式便座に座って足湯のように水に足を浸けている慶がいました。

廊下まで水浸しなのも由々しき問題ですが、慶の体が冷え切っています。

慶を浴室に連れていってぬるいシャワーを当て、トイレの水を止めましたが、便器に何か詰まっているようです。

2階にあるもう1つのトイレが使用可能か流してみると、こちらはちゃんと流れました。

1階の詰まったトイレには、慶がおもちゃやトイレットペーパーを入れていて、、手を突っ込めばある程度取れたのですが、手の届かない所に何か引っかかっているようで、まだ水が流れません。

しばらくすると夫が冷静に玄関を入ってきて、「外まで水が出てるからやべーと思って入ってきた」と、とりあえずトイレの様子を確認。手の届かない所の物を取るにはホームセンターが開くのを待って道具を買って来なくてはならないだろうからまずは廊下の排水をしてしまおうと起きてきたカナメと楽しげに水を掻き出しました。玄関の方が低くなっているので排水はすぐ終わり、廊下も夫とカナメが拭いてくれて、水没して使えなくなったものをまとめました。幸い、リビングや台所には水が入らなかったので電化製品に被害はなく、見た目の強烈さの割に水道料も上がりませんでした。トイレの詰まりにクラシアンを呼んだので、それが一番高かったかな。

確か4月くらいのことだったと思いますが、お水が大好きで何時間でも遊んでしまう慶が低体温症になる前に気付いて良かったです。

夫はこの出来事を「セルフ床上浸水」と呼んで、今でも時々「水害の時に〜」と語ります。

f:id:utamarinco:20200812052058p:image

f:id:utamarinco:20200812052255p:image