慶が特別支援学校に転入すると決まったとき、
私は一念発起して教習所に通い始めました。
学校が車で20〜30分の場所になるので、
熱を出したりして急にお迎えが必要になった時、
自分で運転して行けるようにしたいと思ったからです。
慶と私の通院も
夫に頼んだりタクシーを使ったりしないで行ければ…とも思いました。
アラフォーで若い子に混じって教習に通い、
仮免許が取れた時には、中古の乗用車を買い、なんとか運転免許を取得しました。
夫に助手席に乗ってもらって、慶の学校と、大学病院までの道に慣れ、
空いているショッピングモールの屋上駐車場で駐車の練習をし、
慶を後部座席に乗せて学校や病院に行けるようになりました。
慶は大学病院に行く道を覚えていて、いつもは車の中で頭を打ったりするのですが、
私が運転している時は大人しく乗ってくれました。
運転は苦手でドキドキしたけど、慶を乗せている時は楽しかったな。
今思い出すと現実味がなくて夢の中のできごとのようです。
夫は当時ファミリー向けのワンボックスカーに乗っていて、大きいから狭いところを通る時ダルいと言い、家族で出かける時には私の車を夫が運転していくようになりました。
夫はしきりに私の車を褒めて、
そのうち、夫一人で出かける時にも使うようになりました。
そして…
ある日、夫が一晩帰って来ないことがあり、(たまにあります)
翌々日くらいに帰ってきたかと思うと(たまにあります)
「車、もうダメだ」と言います。
意味がわからないので聞いてみると
夜私の車で出歩いている時にもらい事故にあったとのことです。
赤信号で停車中に追突されたので、運転に関して夫に非はないのですが…
私の車、1年も乗らないうちに、私の知らないうちに大破です!!!
予算、安全性、機能、見た目の好み…めっちゃ悩んで決めた初めての車がぁぁぁ!
夫が慶の車椅子も乗せっぱなしで出歩いていたので、車椅子まで大破しました。
中身の夫が無傷で帰ってきたのは奇跡と思える壊れっぷりでした。
車をもう一台買ってまで運転する気にはならず、
夫の大きな車の運転席に座る気になどもっとならず、
私の免許は無駄になりました。
今は脳梗塞で視覚障害になってしまって、万が一にもハンドルを握ることはありませんし、
コロナ禍の中更新も見合わせたので、身分証明書としてすら機能しない、ただの記念品になってしまいました。よほど運転と縁がなかったのでしょう。事故を起こさなかっただけでも幸運と思うことにしておきます。
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