もやもや病で脳梗塞を起こした私は、脳の血流改善の為、バイパス手術をすることになりました。この手術の時に「何百例という経験がある先生が来る」と主治医から言われており、どんなすごいお医者さんが来るのかと楽しみに自宅での生活を送っていました。
このころ、スーパーの帰りにカナメのクラスメートの男子「ヒデくん」のお母さんとばったり顔を合わせて立ち話になったところ、私の病気のことをとても心配してくれるので、脳梗塞を起こした時の様子や、もうすぐ手術を受けることを話すと、なんと手術の日にカナメを預かってくれると言います。
うーん、確かにカナメと慶が野放しでは夫が大変かもしれないけど、開頭手術の時に娘がよそのお宅にお邪魔しているというのもなんだか不安だな、麻酔が効く直前に会いたいもんだけどな、もしかしてもしかすると麻酔から覚めないまま死んじゃうことだってあるわけだし…とちょっと逡巡して、カナメがどうしたいか聞いてみてからLINEするねと別れました。
ヒデくんは、頭が良くてスポーツもできるのに、おっとりして優しいお子さんなのですが、男の子だし、カナメと特別親しい訳ではありません。1人で男の子の家に預けられるなんて嫌がるんじゃないかなあという気もしつつ聞いてみたら、即答で「ヒデん家で夕飯食べるー!」と満面の笑みです。。。カナメよ、母ちゃんめっちゃ寂しいわ。。。
まあ、本人もこう言っていることだし、ヒデくんのお母さんはこのように親切で社交的な人なので、夫と顔つなぎをしておく意味でも今回はお願いしようということになりました。
そんなこんなで、5月30日の手術に合わせて27日から入院しました。