今週のお題「怖い話」
ひやっとして変な汗をかいた話で。
カナメが2歳の時だったと思いますが、日曜日の昼下がり、台所でなにか作業をしている時に、カナメがやけにおとなしく、リビングのテレビ台のところにいるのが見えました。目の前のテレビはついているので、テレビを観ているのだろうと気にもとめずにいて、作業が終わった時に「かなちゃん?」と声をかけました。
カナメは笑いをこらえるように背中をプルプルさせながらゆっくりと振り向き、じゃーん!という感じでこちらに顔を向けたのですが、
鼻に!テレビ台の!金具を!詰め込んでいます!
テレビ台の板を固定していたリベット?
こういうのが両方の鼻の穴にピシッと嵌っていて、取ろうにも指が入る隙間がありません。
私よりも本人の指の方が細いので、自分で取ってごらんと言っても、ムリーと半ベソをかきはじめました。口から息を吸って、鼻からフン!って出してみ?とやらせてみてもフン!と口で言ってるだけで、鼻から息を出せていません。ピンセットが入る隙間もなく、ピンセットを見たカナメが怯え始めます。
この日は日曜日。病院は休み、夫は夜勤のある日でおそらく月曜日の昼まで帰ってきません。
両鼻が詰まり「取れない」という現状を認識してパニックになりつつあるカナメ。我関せずの慶。私も焦ってきました。
電話で耳鼻科の当番病院を聞いてみると、隣の市になってしまって場所がわからない…
仕方がないのでタクシーを呼んで、慶も連れて、当番病院まで行きました。
テレビ台に残っていた金具を見せて、これを鼻に詰めたんだと思いますと言うとお医者さんは「あらまー」と笑って両鼻の金具を取ると、私に返してくれました。慶も連れていたので電車は諦め帰りもまたタクシー。
タクシー代も怖かったというお話でした。
寝室で背中を向けて何かやっていた時はこんな顔になっていました