退院してから手術を受けるまでは、
欠けた視野を脳が補おうとするのか、錯覚が酷くて困りました。
黒いゴミ袋が黒いフードを被った人に見えたり、神社で浅緑の袴の禰宜さんが追いかけてきたのかと思ったら、柳の枝だったり。
夢もよく見ました。とりわけ川を渡る夢をよく覚えているので、あー、三途の川を渡っちゃったなと思ったのです。
私の中で「三途の川」は、広いお花畑にきれいな小川が流れていて、渡ろうとすると向こう岸にいる亡くなった親族に追い返されるという、よく聞くあのイメージなので、
大病をして死を意識したなら、そういうのを見そうですが、
私が見た川の夢は、豪華観光バスツアーで川を渡る夢でした。小学生くらいの子供達と、引率のおじいちゃんと一緒に、観光バスで田んぼの中の川を渡ったり、波の高い海を眺めながらバスで観光地を走り、河口の橋を渡るとか。
日頃の行いが悪いと、三途の川を泳いで渡る羽目になるというので、観光バスで渡れた私は、
これは極楽往生間違いなしじゃね?と慢心しています(笑)
しかし、平安・鎌倉の人たちにしてみれば、現代日本の生活は極楽みたいなものですから、あとどのくらい頭の血管が持ちこたえてくれるかわかりませんが、せっかく素晴らしい境涯に生まれた今生を大事に、少しでも人の役に立てるよう心がけていきたいと思います。