神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

市立小学校の支援級

慶が入学する頃、私の住んでいる市では、市立小学校の支援級がかなり充実していて、看護師常駐の学校もあり、知的障害の重い子の受け入れもしていました。

市の教育委員会はインクルーシブ教育の推進を強調していましたが、特別支援学校(養護学校)が満杯で受け入れの余裕がなかったという事情もあったと思います。

慶を入学させた学校は、ちょうど新校舎を建てたばかりで、支援級の教室は、トイレ、シャワー(!)、水道、洗濯機が教室内に完備されていて、掃き出し窓から外にも出られるようになっていました。

設備ばかりでなく先生方も素晴らしく、担任の先生は、もはや親の私より慶を可愛がってくれているのではないかというくらい手間をかけてくれて、支援級に在籍する生徒一人一人に深い愛情をかけていました。校長先生も支援教育に熱心で、毎日支援級に顔を出し、学習発表会では支援級の出し物に参加して一緒に踊っちゃうような方でした。また、この学校の支援級を立ち上げた先生も介助員として参加し、担任の先生を支えていました。

市として特別支援教育に力を入れていても、支援級の運営は校長と担任の裁量に依るところが大きいので、慶が楽しい学校生活を送れたのは、この学校の先生方との幸運な出会いのおかげです。

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写真は運動会の時。慶が徒競走に参加できるように、フラフープにつかまって走れる工夫をしてくれました。