神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

転校活動その3

 

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市立小学校の支援級に入学した慶でしたが、ミキサー食しか食べられない慶に対して、普通食以外の給食が提供できないなどの理由から、特別支援学校に転校する手続きを始めました。

まず市の教育委員会の就学相談担当者に転校を希望する旨申し出て、特別支援学校の担当者とも面談します。

それから小児科の主治医に「意見書」を書いてもらい、県の教育委員会に提出しました。

小児科の先生は元々、慶は特別支援学校に行った方が良いという意見だったので、快く意見書を書いてくれました。

内容は、慶は、歩行が不安定で階段の昇降ができないのでスロープが必要であること、普通食が食べられないので能力に合わせた離乳食を給食として提供してもらえる環境が望ましい、ということでした。

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特別支援学校の担当者との面談では、入学時にはミルクしか飲めなかったのだけどミキサー食が食べられるようになった為に市立小学校では必要な給食の提供が受けられなくなってしまったという、なぜ今転校したがるのかの理由を説明しました。

特別支援学校なら給食の提供はバッチリできますと、給食については担当さんも自信満々でしたが、子供に対しての大人の数は支援級の方が手厚いとのことでした。

支援級には担任の先生の他に介助員というボランティア的な人(資格不問で少しだけ謝礼があるらしい)がいましたが、特別支援学校の授業にボランティアを入れることはなく、担任だけで運営するのだそうです。

また、私が見学した古い特別支援学校では子供の手の届かないところに鍵がありましたが、新しくできた学校は市立小学校と同じように子供でも開けられる鍵だと言われました。

ただし、子供が教室を抜け出して一人で遠くまで行ってしまうようなことはありませんとのことでした。

f:id:utamarinco:20200902232641j:imageこの時は、人手が少ない上に鍵もかけられないのにどうやって子供の脱走を防ぐのかなぁと不思議に思いましたが、入学してから授業中の校内を歩いてみると、見通しの良い広い廊下をしょっちゅう教職員が歩いているので、子供が一人でうろついていたらすぐに捕獲されるだろうなとわかりました。それに、後に聞いた話だと、万が一子供が脱走した時には全校放送が流れて、手の空いている教職員が一斉に捜索するんだそうです。

特別支援学校はいつも定員オーバー気味で転入するのは難しいようですが、今回の慶の場合は、支援級入学後に新しい学校ができたこと、慶の食形態が変わったこと、主治医の安全面を強調した意見書などを考慮してもらえたようで、希望通り3年生から特別支援学校に通えることになりました。