神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

カナメの徳が高すぎる件

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カナメが小学校1年生の時のことです。神社に初詣に行って、私は「宝くじにあたりますように」なんてお願いして、帰りにカナメが絵馬を奉納したいと言うので買ってやって、何を書くのかなぁと思って見ていたら、「やさしい人になれますように」と書いてました。私は精一杯いい子ぶって「家族が幸せでありますように」にしましたが。平泉に旅行に行って中尊寺で掛けた絵馬には「せかいがへいわでありますように」と書いてありました。前世がマザーテレサなんだと思います、たぶん。

 

カナメはかなり成長がゆっくりで、打っても響かない子でした。

幼稚園から小学校低学年くらいでは、おしゃれ女子の仲間に入れず、年下の子や男子と一緒にいました。

女の子は、鬼ごっこなどをしても、

ちょっとルールを変えてこんな風にやってみよう、とリーダー的な子が言い出して、

うん、そうしようとみんなそれで遊び始めたりするのですが、カナメは最初の説明で理解できず、みんなが遊ぶ様子を見てやっとわかるので、参加できる頃には、もう次のやり方が提案されてしまい、ついていけません。

一方男の子はとりあえず変顔でもしておけば仲間の輪に入れるので、カナメにとって居心地が良かったのだと思います。

そんなカナメがすごいと思うのは、みんなができていて自分ができないことを克服しようと頑張るところです。たとえば自転車。

小学校3年生まで補助無しに乗れず、交通安全教室でみんなの前で自転車に乗らなくてはいけない時には学校を休ませてやるほどでしたが、断続的に練習を続け(夫がゼイゼイ言いながら後ろを持って一緒に走ってました)、3年生のある日、お友達にアドバイスをもらいながら練習して、突然乗れるようになって帰ってきました。自分は乗れないのに、乗れる友達の前で練習する根性に驚きました。今は普通に大人用のママチャリで買い物に行ってくれたりしています。

勉強も、学校と同じように一斉に授業をする塾ではついていけないだろうと、確実に身につくまで先に進めない公文の教室に通わせていて、最初は幼稚園レベルからなかなか進めず、私なら投げ出してしまいそうな進み具合でしたが、とにかく文系科目は学年並みまで追いつきました。今5年生で算数は2〜3年生のあたりでてこずっているようですが、地道に頑張っています。難しいしね、公文の計算。

生まれてからこれまで、人の悪口を言っているのも聞いたことがありません。クラスの男の子にぶたれたり、友達に約束をすっぽかされたりすればそのことに対してプンスカしますが、人格や容姿を悪く言うようなことはありません。幼稚園から今まで「嫌いな人いる?」と聞かれて名前を挙げたこともありません。前世がガンジ…(略)

もしも魂の格というものがあるならば、カナメは私より相当格上です。我が子といえども敬意を持って接していきたいと思います。