先日、カナメと最寄り駅で待ち合わせた時、階段でスーツの男性とぶつかりそうになったことがありました。
私は白杖を持っていて、一直線に手摺りに向かっていたのですが、その紳士は私に階段を降りる道を譲ってくれたので、逆に私の道を塞ぐ形になってしまいました。
「どうもすみません」と言いながら前をちょっと強引に横切ると、紳士は私に譲った道を引き返していったのですが、はたと止まってこちらを振り返りました。せっかく譲ってくれたのに気を悪くしたのかと思って身構えると、「なにかお手伝いできることはありますか?」と言ってくれました。
一瞬固まってしましましたが「大丈夫です、ご親切にありがとうございます」とお礼をすると、「ふっ」と微笑んで階段を降りて行かれました。
颯爽としたかっこいい方でした。
親切にしてもらってあの後ずっと嬉しい気持ちでいられました。渾身のお礼も伝えられたので、紳士も明るい気持ちになっていたら良いなと思います。
最後までお読み下さりありがとうございます。明日もお会いできたら嬉しいです。