神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

特別支援学校の給食と担任の先生

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慶が特別支援学校に転入するのとほぼ同時に、肢体不自由部門の先生が1人知的障害部門に異動になってきました。肢体不自由の養護学校でとても評判の良かった先生なのだそうで、肢体不自由部門のお友達から「あの先生の異動は慶くんシフトだよねって話してるんだよー」と教えてもらいました。

慶の転入直後は、給食はもちろんプールや普段の活動時もこの先生が付きっきりで面倒をみてくれたので、もしかすると本当に慶が誤嚥事故や転倒事故を起こさないようにとの配慮だったのかもしれません。

慶の学校は、慶が転入した年にはまだ開校2年目で、他の養護学校などから異動になってきた先生方の連携がうまくいかず、ミスや事故を起こさないシステムもできあがっていませんでした。

慶のリュックによそのお子さんの書類が入ってきてしまった時には管理職からすぐにお詫びの電話が来て、数日後には再発防止策を書いたお手紙まで届いてびっくりしたものです。今はこういう対策が一つ一つ機能して、安心安全な学校になっているのだと思います。

そして、転校した一番の理由である給食は、真新しい調理場で、期待を遥かに超えるクオリティのご飯が作られていました。

普通食でも食中毒予防のための厳格な手順が守られていますが、慶が食べる「初期食」は本当にすごかった!

まず普通食と同じメニューをミキサーにかけ、裏ごしをします。肉料理などはミキサーにかけても硬いスジの部分が塊になって残ってしまうものですが、ここでは裏ごししているので完璧に滑らかです。

裏ごしまで終わったものをさらに75度1分以上の基準を満たすように加熱して提供されます。給食説明会でこれを聞いて、市立小学校の先生との別れは寂しかったし、転校にあたって色々な人にお手間を取らせてしまったけれど、本当に転校して良かったなあと思いました。

6年生になった今、慶は初期食をベースに中期食と後期食を食べさせてもらうこともあり、今の担任の先生には、食べることが大好きな子だと思われています。

あの、ぜーったいにスプーンを見るまいとしていた慶がそんな風に思われる日が来ようとは…

何度も言っちゃいますが、より良い環境を求めて転校して本当に良かったです。

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