哺乳瓶のミルクでしか栄養も水分も摂取できない慶のために、ST(言語聴覚士)の先生が考えてくれた秘策は、「ミルクにとろみをつける」でした。
この課題は難なくクリアできて、次の課題が出ます。
今度は「哺乳瓶の飲み口を変えてみる」でした。
いつもの哺乳瓶の飲み口をこの「マグマグ」用の白いのに変えてみようということです。
これは以前自宅でも、マグマグでミルクを飲むところまではできたことがありましたが、哺乳瓶よりも受け入れが悪く、ゆっくり慣らさないと常用できなそうでしたので、継続的に練習はさせませんでした。
慶の執着がマグマグに移って結局ミルクしか飲まないのでは問題の根本的な解決にならないし、マグマグの方が哺乳瓶よりも微妙に入手しづらいという難点があったからです。
今回も、エンシュアリキッドを哺乳瓶に入れるところを慶にしっかり見せ、コッソリととろみをつけたあと、マグマグの飲み口を哺乳瓶につけて慶に渡します。
意外にもすんなり飲みました。
自宅ではない所で、どうやら
母ちゃんも思い通りに生活できていないということを慶なりに感じていたらしく、この入院中慶はとてもお利口さんでした。
ここまでSTの先生の作戦通り順調に進んでいるようでした。