神様からの預かりもの

神様から人生の宝物を預かり中。ダウン症と自閉症を併せ持つ息子と心優しい娘の育児記です

入院生活 ナースステーションが怖い

 

 

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慶が入院した当日の夜だと思いますが、

消灯後慶が寝てくれずにゴソゴソしていると、看護師さんが来て、他のお子さんの迷惑になるから、ちょっと部屋を出ましょうかと、慶のいるベッドを部屋の入り口付近の廊下に転がして行きました。

そこには既に「ママー」と泣いているお子さんがいて、ああ、ここは寝ない子の定位置なのかと、私も慶のそばに座っていました。

慶はまだ眠くないだけなのでおもちゃをいじったり指をしゃぶったりしておとなしくしていました。

移動してから30分も経たないうちに慶の担当看護師さんが来て、ナースステーションで見ますから、お母さん寝てください、とパーっと慶のベッドを転がして行ってしまいました。

慶がいないのに廊下にいても仕方ないので、部屋に戻ったものの、廊下の方から慶の泣き声が聞こえます。

慌ててナースステーションに行くと、自傷と号泣でヨレヨレになって、手を拘束され、座っている慶がいました。

慶は病院もお医者さんも嫌いで、看護師さんとお医者さんの区別などつきませんから、薬棚や医療器具があって、お医者さんっぽい人が沢山いるところに連れて来られて怖がって泣いたようです。看護師さんも慶の自傷の激しさに焦って、取り急ぎ自分の頭や目を殴れないようにしたみたいでした。

病院が嫌いなので、ここの雰囲気では寝るどころではありません、さっきの場所では落ち着いていたので、戻っても大丈夫ですか?と聞くと、別にナースステーションに移した意味はなくて、優しい看護婦さんがたくさんいるところの方が慶も嬉しいだろうし、私も子供と離れて眠れた方が楽だろうという看護師さんの心遣いだったようです。

元の場所に戻してもらって、私がそばに座ると、慶はくるくる水車を激しく回して気を落ち着け、数時間後に眠りました。

普通なら、ここで母親が抱きしめたりして落ち着かせるのでしょうが、慶は、私に抱っこされたり撫で回されるのはイヤで、見えるところで静かに、慶の方をジロジロ見ないでいるのが一番落ち着くようです。

こんな感じで、普通の感覚の人が良かれと思ってやってくれることが激しく裏目に出る場合があるので、私はこの入院中ほとんど慶と離れませんでした。今でも、慣れない人に慶を預けるのは嫌いで、デイサービスも夫の負担を減らすために必要最低限しか使っていません。