結局、某国立大学病院から来るチームとも主治医とも会えず、カナメも普通に学校に行ってしまったので会えないまま、手術に向かいました。慶は病院が嫌いで、連れて来ても泣いちゃうからと夫が家に置いて来ていて、夫だけが見送ってくれました。
麻酔科の看護師さん同士の連携がすごく良くて、「せん妄で暴言を吐かないか心配している」というのと、「繰り下がりの引き算なんて普段からできないから麻酔の効きを確かめるのに使わないで」と言っていたのが当日の担当さんにちゃんと伝わっていて、点滴を入れてふわっと背中が温かくなってきた後は、数字を1から数えていくだけでした。(「繰り下がりの引き算」とは、100から7を引いて93、93から7を引いて86…とずっと7ずつ引いていかされるもので、患者の頭がちゃんと働いているか確認する時の定番の質問です)
目覚めた時には手術は終わっていて、主治医に「無事終わりましたからね」と言われました。
畳敷の部屋のようなところの布団に寝かされていて、鼻先に酸素のカニューレが付いていて、少しくすぐったかったです。暴言を吐くこともなく夫と対面して、慶が心配なので夫にはすぐ帰ってもらいました。
身体を起こせるようになると看護師さんがお水を飲ませてくれ、使い捨ての歯ブラシもくれて、その場で座ったまま歯磨きをしました。
歯磨きが終わってすることもなく座っていると、看護師さんが私の顔を凝視しながら近寄って来て、さっと口元を拭ってくれました。
ヨダレが垂れていたようです。
痺れている感覚はないけれど口がうまくしまっていないようで何度もヨダレを垂らしてしまうので、看護師さんがタオルを貸してくれました。
病棟に戻ると主治医が一度病室に来て、導尿の管を外す許可も下り、身体に付いているのは点滴の管だけになりました。
手術が終わってからここまで、特にいつまでは歩行禁止とかベッド上安静といった指示はありませんでした。
そして、夜。。。
病室が暑くて気持ち悪いので、ちょっと廊下に出て涼もうと立ち上がったら……倒れました。
そして駆けつけた看護師さんに、ダメよー!あなたまだ※※※なんだから!(←ちょっと何を言っているかわからなかった)となんか怒られ、
病棟医もすっ飛んできて、頭を打っているかもしれないからとCTに連れて行かれました。
どうも私は術後左半身が麻痺していたようです。
それならそうと伝えるか、歩行禁止を指示しておかなきゃ、立つと思うんです、トイレとかで。
どうしてはっきり言わなかったのか謎です。